ESシート/面接カード添削

　例えば自己PRを書くにしても、自分のことをよく知っていなければなりません。自分のことは知っているようでも、他人に伝えるときにはどう書いていいか考えてしまうものです。

　そのために、しっかりと時間をかけてヒアリングを行います。

　学生時代の学業、アルバイト、サークル活動、ボランティア活動など、多くの経験をしてきたはずです。その中での、他人とは違う部分、人との関わり方の特徴、信念など人間の行動にはその人の意志が知らず知らずのうちに現れています。その行動をヒアリングの中で捉えて、その中でアピールできる部分を見つけていきます。

・学業（ゼミ活動）

・サークル、部活動

・アルバイト

・ボランティア活動

意識すべきポイントは対人関係です。公務員は常に人と接します。窓口にくる市民、税務署であれば納税者、ハローワークであれば求職者、あらゆる場面で人と接します。この人と接する能力をみていることが多く、その点をPRできることが重要なポイントです。

　この対人関係能力はただ単に「喋りがうまい。」ということではありません。

ある人は話すのが上手い

ある人は聞くのが上手い

ある人はまとめるのが上手い

どこにその人の能力があるのか、それをヒアリングで見つけていきます。

このヒアリングこそがESシート/面接カードを書く上では重要なのです。

　ヒアリングを通じて自分のことがある程度理解できたとしても、それを伝えるのは文章です。面接の場では「言葉」で話しますが、「文章」で伝えることを求められています。

　仕事が公務員であれば、普段から多くの「文章」を扱いますし、自分でも作るようになるでしょうから、その文「文章」がきちんと書けていないと、評価されづらいのはわかると思います。

　自分自身で書いていただいた文章を面接用になるように指導していきます。そんなに難しいことではありません。多くの試験種ではそんなに多くの文字数を書きませんので、容易に書けるようになります。一部の市役所では400字程度を求めることもあり、このようなケースでは文章の流れを意識しないと、相手に伝わらなくなることがあります。

　この点もしっかりと指導します。

　自分の長所は・・・・というのはよくある項目ですが、記入する場所が少なかったりします。もっと書きたいことはあるのに・・・となりますが、何も長所だけで自分をPRしているのではありません。時に短所もPRになることがあります。

　短所といっても、それを自覚して

これからは○○できるように、具体的にこういうことを始めました。

といえば、立派なPRです。

　サークル活動でも目立った役職についていなくても、これまでの行動をヒアリングしながら、こういう「いいところがあるよ。」と見つけていくことができます。

　人には様々な側面があり、ある部分だけを「長所です。」「これが自己PRです。」とアピールするのではなく、多面的に伝えていくことが大切だと思います。